山江村ワークショップ(リーキーダム候補地視察)

11月4日、日本初のリーキーダム設置に向けてのワークショップを行うために、熊本県の山江村に向かいました。リーキーダムとは、水をゆっくり流す方法としてイギリスのNFMで広く用いられている方法です。「緑の流域治水」の取り組みとして、当研究室でもリーキーダムの研究を進めています。

リーキーダム設置の候補地は、熊本県を流れる万江川の支川「柳野谷川」です。流域面積0.2km2, 推定流量1-2m3/s, 平均勾配1/5, 川幅3-4m程度。設置予定箇所の下流には、砂防堰堤が設けられており、流木化した際の危険性も考慮されています。

ワークショップには、大学の先生方、愛知県庁、山江村役場の方、地元の建設会社の方、生産森林組合の方などが参加されました。はじめに、話し合いの場が設けられ、萱場先生からの流域治水及びリーキーダムに関するの説明の後に住民の方との意見交換が行われました。その後に、現地視察と使用する木の選定を行いました。

<学生の感想>

ワークショップを通して、合意形成で大切なことやその過程を学ぶことが出来ました。地域住民の方も比較的好意的に受け入れてくださった印象で、その地域のことや林業のことについて色々教えてくださりました。また、現地視察では、所有権やツルの絡み具合など使用できる木には色々な制限があること、木は想像以上に重く施工が大変であること等、研究段階では気付かなかったようなリーキーダムの問題を知ることが出来ました。(M1 小田)

                            選定の様子

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