2025年12月17日、熊本県あさぎり町にてリーキーダムの作成・設置を行いました。
リーキーダムとは丸太などの自然素材をを活用して作られる簡易的な「漏水型ダム」です。水を完全にせき止めるのではなく、ゆっくりと下流へ流すことで洪水リスクを低減する仕組みで、イギリスを中心に取り組まれてます。当研究室では、日本初となるリーキーダムの設置に向け、これまで研究・調査を進めてきました。
今回、科学的な検証を目的とした日本で初めてのリーキーダムを設置したのは熊本県を流れる松ヶ野川です。設置箇所は流域面積0.7km^2,平均勾配1/70,川幅約3mの渓流で、熊本県立南陵高校の演習林に位置しています。2025年5月からは、当研究室が継続的に水位観測などの調査を行ってきました。
リーキーダムの設置作業は南陵高校の生徒のみなさんをはじめ、九州横井林業さん、勇工務店さんなど多くの方々の協力のもと実施されました。作業に先立ち、萱場先生よりリーキーダムや流域治水について高校生へ説明が行われ、その後、2班に分かれて計2基のリーキーダムを設置しました。
今後は設置基数をさらに増やしながら、水位観測を継続し、リーキーダムが持つ流量調整効果について、より詳しく研究を進めていく予定です。
〈学生の感想〉
約3年研究を続けてきたリーキーダムを、ついに現地に設置することができ、大変嬉しく思います。当日は雨が降る中での作業となり、想定外の出来事もありましたが、多くの方々のご協力のおかげで無事リーキーダムを完成させることができました。
自分が思い描いていた構想が実際の構造物として形になる、土木の楽しさや素晴らしさを感じられる大変よい機会となりました。
今後は研究を継続するとともに、リーキーダムが日本全国のさまざまな場所に広がっていくことを土木に関わる一人の人間として期待したいと思います。

萱場先生による説明の様子

リーキーダム作成の様子

完成したリーキーダム